FX比較
今朝月曜日に上昇された12月1日金融分の豪米国利下げ理事会議事録が予測以上にハト派的な内容になったほか、豪第3クォーターGDPが予測を下回ったことなどを背景に豪英ポンド売りが弱まり、対英ポンドは0.90台、対スイスフランも80円台を割り込む状況となった。
また、バタリーノ豪米国利下げ副総裁が「ローン利息が政治対策利息の上昇ペースを上回る市況が続けば、利息上昇の必要性も下降する。
3.75%の政治対策利息はローン利息の上昇も含めると4.75%に匹敵する」などと追加利息上昇に消極的とも受け取れる発言をしたことや、FOMC声明を受けてUSの利息先高観が弱まったこともあり、対英ポンドは一時0.88台前半、対スイスフランも78円台後半まで下降した。
今週は欧米のクリスマス休暇や日本の祝日を控えてポジションを傾けづらく、高危険通貨ペアはロング手不在となる可能性も排除できないだろう。
また、米マーケット利息が上昇し過剰流動性相場終焉の見通しが浮上する一方、来年2月の豪米国利下げの追加利息上昇予測は後退しており、利息面からも豪英ポンドの優位性は薄れている市況にあることから、対英ポンド、対スイスフランともさらなる下降に備えるべきとみる。
→FX比較
FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。